
はじめに:きっかけは、ある動画クリエイターの一言
先日、とある動画クリエイターの方が 「そもそも学生さんって、企業のSDGs対応なんかに興味あるんですかね?」とポツリ。 内心「たしかに!どうかな…」と不安になった私ですが、 採用支援の専門家は、即答でこう言いました。
「マストです!」
それを聞いた動画クリエイターの方は、 「まじかー、僕らも追いつかないとですね…」と苦笑い。実はこのやりとり、いまの採用市場の“リアル”を映していました。
専門家が即答した「マスト」の理由
「SDGsなんて、意識高い学生しか見てないでしょ?」――
そんな思い込みを、就職支援の専門家はあっさり否定しました。
今の若手求職者は、企業の社会的責任やSDGsへの取り組みを、“あたりまえの視点”で見ています。しかもそれは一部の学生に限った話ではなく、学生全体の企業選びの“基準”として浸透しつつあるのです。
ある専門家はこう言います。
「いまやSDGsへの取り組みは、“選ばれる企業になるための最低条件”。
ないよりはあった方が良い、というレベルではなく、あって当然・伝えて当然の領域に入ってきています」
つまりSDGsは、企業が「何をやっているか」だけでなく、「それをどう学生に見せているか」が問われるポイント。取り組みの有無ではなく、姿勢や本気度が見られているのです。
学生のリアルな意識は?─ 調査データに見るSDGs志向
では、実際に学生たちはどこまでSDGsを気にしているのでしょうか?
実際の学生や若年層の声や調査データから、その実態を見てみましょう。
株式会社IDEATECHが2022年に実施した調査(※)では、
「SDGsへの取り組みが企業選びに影響する」と答えた学生が88.8%。
また、「SDGsに取り組んでいる企業のほうが志望度が上がる」または「少し上がる」と答えた学生は約65.9%と、約7割近くがSDGs対応企業に好印象を持っていることが分かっています。
さらに、日本総合研究所が2020年に実施した調査によると、若年層の約71%が、環境問題や社会課題に積極的に取り組む企業への投資に「積極的に投資したい」または「やや積極的に投資したい」と回答しました。この結果は、若年層の社会課題に対する関心の高さだけでなく、企業のSDGsやCSRへの取り組みが、彼らの企業選びにも大きな影響を与えていることを示しています。
つまり、SDGsはもはや「オプション」ではなく、企業を選ぶうえでの“基準”として機能しているということでもあり、“意識高い系”の話ではなく、ごく自然に「その企業が未来に向けて誠実かどうか」を、SDGsという視点から見ようとしているのです。
企業が社会的な課題に対し何をしているかだけでなく、どう伝えているかが問われる時代です。
(※)補足:調査の出典整理
-
株式会社IDEATECH 「就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する定点観測調査(2022年1月/20~24歳で2023年春に就職予定の就活生547名を対象)
-
日本総研「 ESG およびSDGs、キャリア等に対する意識 」若者の意識調査(調査時期2020年5月/国内の中学生、高校生、大学生1000人を対象)
採用広報や企業ブランディングに、印刷物が果たす役割
デジタル中心の情報発信が進む今だからこそ、 「手に取れる情報=印刷物」の信頼性や記憶への残りやすさが再評価されています。環境配慮型の会社案内、名刺、封筒、パンフレットなど、 日々の接点が「環境に配慮する会社」という印象を育てることにつながります。
つやつやのチラシっぽい冊子ではなく、
紙の質感や雰囲気に “なんだかいいな” と感じる一冊。
それを捨てるとき、ちょっとだけ躊躇したことはありませんか?
その“ためらい”こそ、印刷物が生む「印象の深さ」や「余韻」の証かもしれません。
印刷は、企業の姿勢を“形”にして伝える有効な手段です。
SDGs、こんな「見える化」が可能です
望月印刷では、環境配慮の姿勢をきちんと伝えるために、以下のようなマークの表示が可能です。✅ FSC CoC認証認証マーク(FSC-C138625)
森林保全に配慮した紙を使っている証明であり、加工・流通の過程まで適切に管理されていることを示す「CoC(Chain of Custody)認証」です。持続可能な森林資源の利用と、責任ある調達姿勢を伝えられます。
✅ グリーンプリンティング(GP)認定マーク
印刷工程における環境配慮が第三者によって認定された工場だけが使用できるマークです。名刺やパンフレットなど、企業の第一印象を形づくるツールに「環境に真剣な会社」である証を添えることができます。
✅ ノンVOCインキ使用の表記
印刷工程で発生する大気汚染物質(VOC)を削減し、作業環境にも配慮したインキを使用しています。これは、「つくる責任」を果たす生産姿勢であり、カーボンニュートラルの実現に向けた一歩でもあります。
こうしたマークを名刺・封筒・会社案内など、日々の“接点”に組み込むことが、
印刷物を「SDGsの発信ツール」として活用していることそのものです。
単なる装飾ではなく、企業の姿勢を「目に見える形」で伝える手段として、印刷物が再評価されています。
望月印刷の環境配慮の取り組み
望月印刷では、環境印刷において高い品質と信頼に応えるため、次のような体制を整えています。
望月印刷全社(本社 / 浅草橋・業平工場 / 墨田区)
- 2025.4月からバイオマス電力による全社再エネ化(都内ではまだ数少ない事例)
- FSC CoC認証(FSC−C138625)を取得
- ISO14001(環境マネジメント)取得
業平工場 / 墨田区
- 省エネ型のLED-UVオフセット印刷機を導入
- グリーンプリンティング認定工場
- すべての印刷物にノンVOCインキ使用
これらは、当社の単なる取り組みではなく、
お客様とともに“伝わる環境配慮”を実現するための土台です。
リサイクル対応型の印刷物(自治体・官公庁案件、CSR/SDGs報告書など)では、資材証明書や使用資材明細書の提出が求められるケースもあります。当社では、これらの対応実績も多数ございます。
用紙やインキなど資材選定に関するご質問や、提出書類に関するご相談も、お気軽にお声かけください。
学生の価値観は、確実に変わってきています
この何気ない会話をきっかけに「SDGsへの取り組みは、若手世代に選ばれるための“当たり前”になりつつある」と強く実感しました。SDGsやCSRへの取り組みは、“やるかどうか”ではなく、“どう伝えるか”が問われる時代。企業の姿勢は、細部から伝わります。
だからこそ、学生や取引先との共感は、印刷というタッチポイントからも生み出せるのです。
“環境配慮は取り組みであり、発信でもある”
その両方を、私たち望月印刷は支えていきます。
お問い合わせ・資料請求はこちら
環境対応の用紙や印刷方法について、具体的なサンプルや事例資料のご希望がありましたら、 以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
ご相談▶[お問い合わせ/Q&A]
価格感が気になる方はこちら▶[お見積もり]