受賞の概要と作品の紹介
この度、令和5年度ジャグラ作品展において、望月印刷(東京)は業務用印刷物部門で厚生労働大臣賞を受賞いたしました。これまでにも7回の入賞歴があり、社員一同、仕事の励みとしています。今回の受賞作品は『文化庁メディア芸術祭 1997-2022 25年の軌跡』です。この書籍は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)様が主催する「文化庁メディア芸術祭」の25周年を記念して発行されました。B5判、本文802頁、表紙は箔で飾られた豪華な上製本となっています。
制作プロセスにおける試行錯誤
制作過程では、いくつかの苦労と工夫がありました。その一つとして、品質とスピードの両立が求められましたが、弊社のメイン印刷機「三菱DAIYA」(表面ニスコーター付きUVシステムオフセット菊全8色機)と、それを熟知した社員によって、そのご要望にお応えしました。この印刷機は、これまでにも高い品質と迅速な仕上がりでお客様にご満足いただいており、弊社の信頼を支えてきました。2004年に導入され、19年間使用されてきましたが、今年(2024年)9月で引退することになりました。今回の賞で「印刷の仕上がり」項目に対して特に高い評価をいただけたことは、会社を支え続けた印刷機の記憶を刻む、弊社にとっても記念となる印刷物となりました。
また、製本に関しては、束幅約50ミリ・背の形が角背ということで、本が開きにくいという問題が当初発生しました。寒冷紗をいろいろと試してみたり、見返しの折り目のテンションを最適にするなど、試行錯誤を重ねました。さらに、表紙のスミ箔・シルバー箔による表現で細部に注意を払い、問題をクリアしました。繁忙期と重なり、スケジュール調整にも神経を使いましたが、束見本作成の時点で問題を解決できていたため、本番はスムーズに進行し、無事に納品までたどり着けました。
印刷会社が提供できる価値について
私たちは価格だけでなく品質を重視し、お客様の希望を忠実にかなえるスタイルを大切にしています。
高品質な印刷物は、単なる情報伝達の手段を超えて、受け取る人々に感動や信頼を与えることができます。視覚的な美しさを提供し、ブランドイメージを高める効果があります。また、印刷物の質感や手触りは、デジタルでは得られない独特の魅力を持っており、受け取る人々に特別な体験を提供し、情報を記憶に残すことができるのです。
効果的な印刷技術の提案を通じて付加価値を提供し、印刷物の価値を高めることを目指しています。デジタルデバイスでは表現できない印刷物の魅力を最大限に引き出し、お客様の事業に貢献し、ご満足いただける製品を提供しています。
まとめ
『文化庁メディア芸術祭 1997-2022 25年の軌跡』は、メディア芸術の歴史と進化を網羅した貴重な記録集です。私たちの技術力がその一部としてお役に立てたことを嬉しく思います。お手に取る機会がありましたら、ぜひ細部までご覧いただければ幸いです。この書籍を通じて、メディア芸術の魅力とその発展の過程をぜひ感じてみてください。
望月印刷(東京)は、2025年に創業120年を迎えるにあたり、新たな印刷機を導入し、品質を維持しながらお客様のニーズに応え続けます。私たちは、品質による提供価値を重視し、印刷物の可能性を追求し続けます。また、納期などのスケジュール管理の体制も整っており、高度な印刷に対してもこれからも信頼にお応えしてまいります。
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