印象が手に残る印刷素材、LIMEX(ライメックス)

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赤松 敏

B!
目次

はじめに

印刷物は、企業や団体のメッセージを伝える重要なツールです。

カタログやパンフレット、名刺、ポスターなど、形態や用途はさまざまですが、素材の質感や手触りによって印象は大きく変わります

日本発の新素材 LIMEX(ライメックス) は、石灰石を主原料にした紙やプラスチックの代替素材で、水に強く破れにくい耐久性と、独特の しっとりとした手触り が特長です。屋外ポスターや教育商材、防災マップ、会社案内やCSR報告書など、幅広い用途で活躍し、印刷物に“特別感”を演出できます。また、LIMEXは木材を使わず、水の使用も少ない素材のため、環境への負荷を抑えた印刷物づくりにも貢献できます。

他にも例えば、紙の端で指を切ると地味に痛いですよね…

でも LIMEXは紙のようにエッジがシャープではないので、端で指を切る心配がなく、さらに丈夫で水にも強いため、子どもが触れるものにも安心して使えます。このように様々な魅力のあるLIMEXをまだ手に取ったことのない方には、ぜひその手触りを体験してみてほしい素材のひとつです。


LIMEXとは?

LIMEXは、石灰石を主原料とする新素材です。主成分の50〜80%を石灰石が占め、少量の樹脂を組み合わせることで、紙やプラスチックの代替として幅広い用途に活用できます。石灰石は日本国内に豊富に存在するため、輸入に依存しない安定調達が可能です。また、製造工程でほとんど水を使用しないことから、資源環境への負荷軽減にもつながります。

「石から紙の代替となる素材を生み出す」という革新的な発想は、環境配慮型素材の新たな選択肢として注目されるだけでなく、企業のサステナビリティ戦略に貢献する素材開発の可能性を広げています。

ベンチャーが生んだ国産イノベーション

LIMEXは、かつて日本発のベンチャー企業が開発して注目を集めた国産素材です。2014年に実用化され、現在では世界40カ国以上で200件以上の特許を取得し、名刺やメニュー表、ポスター、パッケージなど幅広い製品に採用されています。国内での生産体制により、品質管理がしやすいとされ、納期の安定や価格変動リスクの低減にもつながると言われています。資源の限られた日本で持続可能な素材を開発する取り組みとして、LIMEXは世に送り出されました。

日本の環境課題とLIMEXの可能性

森林資源への配慮

日本では限られた森林資源を持続的に活用することが求められています。伐採や植林の管理が適切に行われる一方で、紙や木材の需要が増えると森林への負荷が懸念されます。LIMEXは木材を使用せずに紙の代替となる素材であり、こうした森林資源への依存を分散する可能性があります。FSC認証のように持続可能な森林管理に基づく紙利用と組み合わせることで、柔軟な環境配慮が可能です。

水の使用削減

紙製造には1トンあたり約100トンの水が必要とされますが、LIMEXは製造工程で水をほぼ使わず、最大で97%の節水効果が期待できます。そのため、節水技術や水資源管理に関心の高い業界においても、環境配慮の一つの選択肢として活用いただけます。

SDGsへの貢献

LIMEX廃棄時の注意点

LIMEXは紙としてリサイクルできません → 古紙回収に入れないようお気を付けください
廃棄の際は、自治体や回収業者のルールに従うことが重要

印刷素材としてのLIMEXの魅力

環境配慮に優れているだけでなく、LIMEXは印刷素材として、紙やプラスチックでは対応しきれないシーンでも、LIMEXなら柔軟に対応できることがあり、印刷の表現力をより広げてくれる素材です。

破れにくく、水に強い
屋外ポスターや飲食店メニューのように、耐久性や耐水性が求められる用途に最適です。

美しい印刷が可能
特徴的な艶感があり、発色よく、手触りも印象的です。

型抜きや折り加工も可能
LIMEXで特殊な加工を検討したり、素材の特性を最大限に活かすためには、サンプルや試作を前提にした相談と、実績ある印刷会社との連携が欠かせません。用途に合わせた最適な印刷方法や加工の提案により、仕上がりの品質を高めるだけでなく、企業のブランド価値の向上にもつながります。

LIMEXがマッチするのはこんな企業

素材選びは、単なる機能性だけでなく、企業の姿勢や価値観をも映し出します。LIMEXを選ぶことは、環境配慮や技術革新に対する明確な意思表示とも言えるでしょう。特に以下のような目的を持つ企業にとって、LIMEXは非常に相性の良い素材です。


単なる素材の選択にとどまらず、企業の姿勢そのものを伝える手段として、LIMEXの導入が有効です。

LIMEXが活用される製品・シーンの例

LIMEXはその特性から、機能面・環境対応の両面で幅広い印刷物に採用されています。


機能面での活用

環境対応の側面での活用

お客様の声

小ロットから大ロットまで柔軟に対応

小ロット多品種にも対応可能

LIMEXは、少量・多品種の印刷にも柔軟に対応できます。
オンデマンド印刷を活用することで、必要な部数だけ印刷でき、ムダを抑えつつ多様なニーズに応えられます。

名刺や中綴じ冊子のほか、個別に情報を変えられる「バリアブル(可変)印刷」にも対応可能です。これにより、用途や目的に応じて最適な印刷物を効率よく作成できます。

大ロット発注の場合

オフセット印刷の場合、LIMEXは紙に比べて印圧でやや伸びやすい特性があります。そのため、印刷工程の数日前に「空通し」と呼ばれる事前調整が必要です。空通しとは、インキを使わずに機械で素材を通し、印刷精度を高める工程です。

急ぎの案件や日程変更が多いプロジェクトでは特に注意が必要です。LIMEXの特性を最大限に活かすには、スケジュールに余裕を持って進めることや、素材の扱いに慣れた印刷会社との連携が欠かせません。

さらに、LIMEXは人気の高まりにより供給が不足することがあり、急な発注では必要な数量がすぐに手に入らない場合もあります。ご検討の際には、入庫状況を営業担当がすぐに確認いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ:LIMEXは“特徴的な機能”を持つ新しい印刷素材

印刷物に「水に強い」「滑らかな手触り」「耐久性」という付加価値を求めるなら、
LIMEXは有力な選択肢となります。



耐水性・耐久性に優れ、破れにくく長持ちするため、屋外ポスターや飲食店メニュー、イベントツールなど多様なシーンに適用できます。また、手に取った時、LIMEX特有のなめらかで艶やかな質感が、印刷物の印象を自然と残してくれます。
望月印刷では、こうしたLIMEXならではの特性を活かしながら、お客様のアイデアや目的に沿った試作や加工のご相談を承っています。

「何を伝えるか」だけでなく、「何で伝えるか」も企業の姿勢や価値観を示す重要な要素となる今、LIMEXは、環境配慮と差別化につながる特徴的な表現力を兼ね備え、未来志向の印刷にお役立ていただける素材です。

サンプルや事例もご用意していますので、LIMEX印刷にご興味をお持ちの方は、ぜひ東京・望月印刷までお気軽にご相談ください。

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