え、採用に“SDGs”って、マストなの?|動画クリエイターも驚き!専門家に聞いて確信したこと。
目次 はじめに:きっかけは、ある動画クリ...
赤松 敏
令和6年度のジャグラ文化典全国大会では、開催地・東京にちなみ、「東京都知事賞」「東京都産業労働局長賞」の特別賞が新設されました。 このうち、望月印刷が印刷を担当した図録『フジフイルム・フォトコレクションⅡ 世界の20世紀写真「人を撮る」』が、東京都産業労働局長賞を受賞いたしました。
本作品は、富士フイルム創立90周年を記念して開催された展覧会の図録であり、20世紀を代表する写真家たちが世界各地で捉えた“人”の姿をテーマに構成されています。歴史的な写真作品に触れられる記録集として、美術館資料にも匹敵するような文化的価値を備えた一冊です。
本プロジェクトのスタート時点で大きな課題となったのが、「原作品の保存性」でした。収録作品には、100年以上前にプリントされた写真や貴重なモノトーン作品も含まれており、通常のスキャニングでは光や熱による劣化の懸念がありました。そのため、すべての作品を一点ずつ高精細なデジタル撮影にてデータ化し、質感や陰影を損なわないよう慎重に作業を進めました。
さらに、作品が撮影された時代ごとの空気感を紙面で再現するため、モノトーンからセピア風など、その時代の雰囲気を演出するための画像調整、用紙選定など設計面にも工夫を凝らしました。印刷精度に加え、時間と手間をかけたプロセス全体で「記録の価値を丁寧に伝える」ことを目指しました。
また、本図録は、「フジフイルム・フォトコレクションⅡ」として制作されたものであり、2016年に刊行された前作『フジフイルム・フォトコレクション』の続編にあたります。そのため、前作との連続性を保つことも大切な要素でした。特に表紙に使用されたシルバーの色味については、前作と異ならないよう、用紙の特性や印刷濃度のバランスを照らし合わせながら、色調の整合性に配慮しました。
今回の図録制作を通じ、私たちは改めて、印刷会社が果たせる役割の広さを実感しました。
こうした細やかな工程を通じて、印刷は単なる出力にとどまらず、作品づくりの一部に関わらせていただいていることを、あらためて実感する機会となりました。
このたびの受賞にあたり、関係者の皆様より多くの温かいお言葉を頂戴し、担当者一同、喜びとともに大きな励ましを感じております。
このような機会をいただけたこと、そして日頃より支えてくださる皆様に、心より感謝申し上げます。
『フジフイルム・フォトコレクションⅡ 世界の20世紀写真「人を撮る」』は、20世紀を代表する写真家たちが捉えた人々の姿を通して、写真の力とその奥深さに触れられる一冊です。このたび、図録制作というかたちで本展に関わらせていただいたことを、ささやかながら光栄に感じております。お手に取る機会がありましたら、時代を映す一枚一枚の写真とともに、記録を未来へつなぐ印刷の役割にも目を向けていただければ幸いです。
望月印刷(東京)は、2025年に創業120年を迎え、新たな印刷機を導入し、品質を維持しながらお客様のニーズに応え続けます。私たちは、品質による提供価値を重視し、印刷物の可能性を追求し続けます。また、納期などのスケジュール管理の体制も整っており、高度な印刷に対してもこれからも信頼にお応えしてまいります。
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