“20年の軌跡”を紙でめくる — GALLERY A⁴の歩み

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赤松 敏

B!
目次

GALLERY A⁴とは(竹中工務店のメセナ事業)

長い歴史を持つ建築会社・竹中工務店の文化事業の一つであるGALLERY A⁴(ギャラリー エー クワッド)は、東京メトロ東西線・東陽町駅からほど近い、竹中工務店東京本店の1階にあります。
「建築・愉しむ」をコンセプトに掲げ、建築を軸にしながら、アート・写真・映像・出版物など多様なメディアを通じて、建築とその周辺文化──暮らし・歴史・環境・教育など──との関わりを問いかける展示を展開しています。

専門家だけでなく一般来場者にも開かれた場づくりを目指し、展覧会に加え、建築見学会やワークショップ、シンポジウムなど、多面的なプログラムを実施。こうした活動により、建築文化の理解と共有が促進されてきました。

長年にわたる文化発信活動が高く評価され、これまでにも2024年の日本建築学会賞(業績)や、今年、令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しています。

20周年を迎える GALLERY A⁴

GALLERY A⁴は今年開設20周年を迎え、この節目を記念して、全135回にわたる展覧会の歩みを映像アーカイブや過去のパンフレットで振り返る展覧会が開催されます。

開催期間
2025年11月14日(金)~12月4日(木)

会場
竹中工務店東京本店1階 ギャラリー エー クワッド(東京都江東区新砂1-1-1)

詳細情報や最新のイベント情報は、GALLERY A⁴公式ウェブサイトをご確認ください。

大変光栄なことに、これまでのご縁から、私たち望月印刷がGALLERY A⁴の20周年記念冊子の印刷を担当させていただくこととなりました。

きっかけ

今回のきっかけとなったのは、2025年7月から開催された廣村正彰さんの展覧会「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」パンフレットの印刷を担当させていただいたことでした。



弊社は長年、雑誌『暮しの手帖』の表紙印刷を手掛けており、前編集長の北川史織さんには以前よりご厚情を賜っておりました。 北川さんは暮しの手帖社へ入社される前からGALLERY A⁴の方々と親しくされており、そのつながりで廣村正彰さんの展覧会「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」パンフレットの編集を担当されることになったそうです。

一方で弊社は、廣村デザイン事務所さんとも長年にわたり多くの仕事をご一緒してまいりました。その共通のつながりから、今回の展覧会冊子の印刷を担当させていただくことになり、これがGALLERY A⁴の皆様との新たな出会い、そして20周年記念冊子の印刷を担当させていただくことへとつながる最初のご縁となりました。

「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」の会期中にはトークイベントも開催され、申し込みはすぐに定員に達するほどの盛況ぶり。多くの方が訪れる中で、印刷というかたちでこの素晴らしい展覧会に関われたことを、心より嬉しく思っております。

20周年記念冊子について

 今回、GALLERY A⁴「20周年記念冊子」という重要な印刷物を担当しました。

前回の「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」のパンフレットを手に取った担当デザイナーの三浦樹人さんから「開きやすいですね」とお話しいただいたことから、今回も無線PUR製本を採用しました。開きやすく、強度のある製本で制作しています。

【無線PUR製本とは】
PUR(ポリウレタンリアクティブ)樹脂を使った無線綴じの一種で、開きやすさと強度を両立できる製本方法です。通常の無線綴じよりも糊の柔軟性が高く、厚みのある冊子でもページが割れにくいのが特徴。展示パンフレットのように「見開きで美しく見せたい」印刷物に最適です。

紙は風合いにこだわって選定され、作品や人物の画像も多いため、画像チームと連携し色や明るさの調整・表現には特に配慮しました。時代感のある写真を美しい色味で再現したいという要望にも対応しています。

印刷工程においては、営業担当が色味や仕上がりの品質を確認し、お客さまのイメージに合わせた再現を目指し細やかに対応しています。

おわりに 〜印刷が生み出す“伝わるかたち”〜

私たちは印刷を単なる記録の手段とは捉えていません。
そこに込められた想いやストーリーを、適切なかたちで、人の心に届く「体験」として伝える ——
その媒介となるのが紙であり、印刷という仕事だと考えています。

特に文化や芸術の分野では、1つひとつの冊子やパンフレットが、作り手と受け手をつなぐ大切な接点になります。視覚的な美しさだけでなく、触れたときの質感や、ページをめくる動作も、その価値をかたちづくる要素です。


GALLERY A⁴は、建築を軸にしながら、アートや写真、教育、環境など、領域を横断して多様な表現を紹介し続けてこられました。そのような文化的活動を、伝わるかたちで社会へ届けようとする姿勢に私たちも強く関心を持ち、印刷を通じて貢献できればという思いで取り組みました。

この20年という節目に、紙という手段で関わる機会をいただけたことは、私たちにとっても大きな意味を持つ仕事でした。

手に取る方に、風合いという触感を通して過去の展示や作品の魅力を届けられること、また、20年の歩みを形として手元に残せることも、印刷ならではの価値です。このような冊子が完成したことを、大変嬉しく思います。

今回の20周年記念冊子制作にあたり、GALLERY A⁴の皆様をはじめ、きっかけとなった廣村デザイン事務所の皆様、北川さん、担当デザイナーの三浦さんのご協力に、心より感謝申し上げます。

皆さまもぜひ会場に足を運び、GALLERY A⁴の20年の歩みをご体感いただくとともに、弊社が印刷を担当した20周年記念冊子もお手に取ってご覧ください。

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